「焼き菓子」古典回帰でありながら、美しい写真とスタイリングです。昔から作られてきたお菓子はやはりおいしいと再確認できる良書です。中級者さんにおすすめです。

この本を簡単にまとめると

  • 伝統的なフランス菓子をベースに家庭で美味しく作れるレシピです。
  • 美しい写真と多数のレシピで、本格的な味わいのお菓子を作りたい方にぴったり。
  • バターや砂糖をしっかり使ったお菓子のレシピです。

「焼き菓子」の詳細と著者坂田阿希子さんの経歴は

焼き菓子

坂田阿希子著

2014年10月18日発売

河出書房新社

¥1,500(税込¥1,620)

全96ページ

少し前に発売された本ですが、著者の活躍もあり現在でも人気の1冊です。

後ほど詳しく内容を紹介しますが、レシピは一見クラシックなレシピが多く流行り廃りなく参考になるレシピ本だと思います。

著者の坂田阿希子さんは、大人気の料理研究家です。

出版社を経て料理の世界へ。料理研究家のアシスタントの後、フランス菓子店、フランス料理店などで経験を重ねて独立。

料理教室「studio SPOON」ではプロの手法を取り入れた様々なジャンルの家庭料理、シンプルながらきりりとしたおいしさのフランス菓子を紹介されています。

雑誌などに多数お料理を掲載されています。著書も多数で、おやつの本であったり、お料理の本であったり多岐に渡った本を出版されています。

その中でも「焼き菓子」は坂田さんの著書の中で、より本格的なお菓子の本という位置づけになっています。

公式ホームページ「studio SPOON」

本の内容は?

「焼き菓子」というタイトルどうり、オーブンで焼いて作るお菓子のレシピが41つ紹介されています。

どのレシピも家庭で美味しく作れるようなレシピで、特に専門的な器具等は使っていないので家でお菓子作りを楽しんでいる方でしたらすぐに作れるようなレシピばかりになっています。型は様々な種類の型を使って表情豊かな焼き菓子が多いので、まずは手持ちの型で代用していくといいと思います。

作り方は文章がメインで、工程の写真はあっても数枚という感じなので初心者にはちょっとおすすめできません。

昔からあるクラシックなお菓子が多く、坂田さんが繰り返し作ってきたんだろうなと感じられるお菓子が多いです。

焼き菓子の場合材料はシンプルで、バター・砂糖・卵・小麦粉がメインなので材料にこだわって丁寧に作ると家庭でもとてもおいしいお菓子が作れると思います。その丁寧に作る大切なポイントはレシピの中でちゃんと教えてくれているのでまずはレシピどうりにしっかりと作るといいと思います。

最近は、クックパッドなど個人がレシピを発表できて時短やホットケーキミックスや他のオイルなどで代用したレシピも人気ですが、やはりクラシックで伝統的なお菓子の魅力もあると思います。そんな、作ったらしっかり美味しく作れるレシピというのも手元にあるとよりお菓子作りを楽しめるのではないでしょうか。そんな家庭での定番お菓子のレシピ本としてオススメの一冊です。

特におっと思ったのが、お菓子作りの下準備のコラムです。

作り始める前に、作り方の最後まで目を通し、内容を把握しておきましょう。材料と道具はすべて事前にそろえて使いやすいところに置き、計量を正確に行いましょう。(中略)

作業するためのスペースのほか、冷蔵庫を使うお菓子は、置くための場所も確保しておきましょう。

このように段取りまで説明してくれるレシピ本はありそうで、なかなか見かけたことがありません。お菓子作りはスピードが重要な場合もあるので、意外と大切なポイントであり、職人は作る前に絶対に段取りは頭に叩き込んでから作ります。

きちんと準備することでスムーズなお菓子作りができ、それによって美味しいお菓子が作れてますますお菓子作りを楽しむことができると思うのでより多くの方の目に触れてほしいなと思って引用させていただきました。

どんなレシピがあるの?

「焼き菓子」と言っても、種類は多数あります。

一番最初にクッキーのレシピが6種類紹介されています。この6種類が表紙のクッキーの詰め合わせになっています。一時期は古臭い印象のあった缶入りのクッキー詰め合わせですが、最近はとても人気でSNSなどでも良く見かけます。自分で作れたら達成感がありそうですね。

そのあとに、マドレーヌフィナンシェフロランタンエンガディナーなど洋菓子として良く見かける焼き菓子の定番レシピが紹介されています。

そして、パウンドケーキが10種類紹介されています。レモンやあんずなどのフルーツから、ブランデー漬けのドライフルーツやチーズまで様々なアレンジがあり、季節に応じて楽しめるレシピになっています。また、ケーキに使うシロップ煮やマーマレード、赤ワイン煮などのレシピ7種類もまとめて紹介されています。他のデザートなどにも使えて嬉しいレシピです。

さらに、タルトが6種類紹介されています。中でも、卵たっぷりのアパレイユを入れて焼き上げた焼きプリンのようなタルト・フランや、カソナードというフランスの含蜜糖をたっぷり入れて焼き上げた素朴なタルト・シュクレはシンプルで古典的ですが、そこが美味しく、紹介してくれてよかったなと思えるレシピです。

続いて、クランブルグラタンスフレなど焼きたてを食べるのが美味しいデザートのレシピとシンプルなバナナのジェノワーズのレシピが紹介されています。レストランなどでしか食べる機会がないですが、是非家庭で作って出来立ての美味しさを楽しんでいただきたいレシピです。

最後に、シュークリームロールケーキチーズケーキ
など焼いてから冷蔵庫で冷やしていただくお菓子のレシピが6種類紹介されています。焼き菓子の本ですが、これらのレシピがあることでちょっとハレの日や暑い時期にも楽しんで作れる万能なレシピ本になっているのではないでしょうか。

本格的なレシピ本はお高いし、分厚いし、でもちょっとちゃんとしたレシピ本がほしいなと思っている方にオススメですよ!